典型的な反応5パターン
SMAP騒動に対する特徴的な人々の反応は、大きく5パターンに分かれます。
(1)事情通・解説者型
どこからか急に饒舌にジャニーズ事務所や業界の事情について語り始める人が出てきました。主要人物とその人間関係、あるいは中居クンが手をつねって話している、お辞儀の角度がいつもよりも浅いから不満とストレスいっぱいに違いない、ベテランアナウンサーも原稿を持つ手の震えが尋常ではないから大きなプレッシャーをかけられている、などと分析したりして、喜々として語っています。
(2)ファン型
活動25年の国民的スターを支えるファン層の厚さは相当なもので、感情の高ぶりを露わにしながら行動を呼びかけたり、メンバー一人ひとりの過去の言動を反芻しつつ一喜一憂している人たちが多数います。
(3)まとめるおやじ型
「結果的に解散はひとまず免れたということで、ホッとした人も多いだろう」「○○なところが現代の縮図(象徴)のようだ」などと、最後の結論だけ見て終わりにしたり、全部をまとめて何かに例えたがる人たちです。
(4)老害憎し型
あれもこれも問題の元凶は80代の社長と副社長が引退しないこと、感情に任せて現場を振り回し、時代に合った判断をしない、害悪である、などと高齢のマネジメント陣を憎むような主張をする人たちです。
(5)社畜論者
SMAPのことを言いながら、「解散の自由もないのか」「相当のストレスだろうな」「1つだけの花は価値があるけど、一番偉いのは花屋だな」などと、いつの間にかサラリーマンである自分の悲哀を投影しながら語っている人たちです。
自分を思い出して見ている
もう1つ別の動画を紹介します。
これは、ハンコ・スタンプメーカー「シャチハタ」の制作による、「50才」を主人公にした動画です。日本語で分かりやすいストーリーですので、まずはぜひご覧ください。


動画を見ながら、自分の経験や過去を振り返っていた人も多いのではないでしょうか?
この動画を制作したシャチハタという会社は、もともとスタンプ台を作っていました。それが経済成長の合理化が叫ばれる時代に、スタンプ台のいらないハンコを作る、ということを目標に掲げて開発したのが、今、私たちが知っているシャチハタのスタンプなのだそうです。
そこにはそれまでの自社商品を否定するという考え方の壁があり、押すたびに一度ずつ一定量のインクが出る仕組みの開発があり、インクの乾燥を防ぐ苦労がありました。挑戦しないと会社の成長・発展はない、との信念でやり遂げた結果、今なお多くの人に使われているシャチハタがあるのだといいます。
きっと多くのドラマがあったことでしょう。
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