社員証ぶら下げランチはなぜダメか?

 最後に、冒頭のチェックリストのそれぞれの意味を簡単に解説しておきます。

□ メールでCCする人数が多い
 →CCメールは実質的にはほとんど読まれておらず、送る側の自己満足で送っているだけのことが多い。またCCされる側には大量のCCが届いていることを送っている側は考慮していない。必要なら直接報告があるものと上司は考えている。

□ 電車内や会議中でもかかってきた電話に出る
 →周りで会話を聞いている人に意識が及んでいない場合が多い。

□ のぞき見防止シートを付けずに外でPCで作業している
 →スマホやタブレットの画面が大型化し、ノートPCはタッチパネル化が進んでいる中で、のぞき見防止シートの利用度が下がっている。情報のシェアはしやすくなった一方で、周りからも見えやすくなっている。

□ スマホのカメラでホワイトボードの写真を撮っている
 →スマホの画像データ流出が増えている。ホワイトボードの情報から所属組織を特定され、個人の不注意が組織の問題に発展する危険性が少なくない。

□ SNSで仕事関係の投稿にしか「いいね」しない
 →何の仕事をしているか一目瞭然。

□ 仕事の訪問先でよく写真を撮って投稿している
 →どこと商談しているのかが一目瞭然。

□ 会議の机や食事のテーブルの上にスマホを置く
 →SNSの利用頻度、投稿頻度が高い人が多く、情報がネット上に流れ出ている可能性が高い。

□ 社員証を首から下げたまま社外でランチを食べている
 →社名や氏名を知られ、検索されて狙われたり、会話の内容をチェックされる危険性が少なくない。

 これらの項目に当てはまる人は、総じて自分自身が見られているかもしれない、狙われる可能性があるかもしれない、という意識に乏しい。

 情報セキュリティの対策は、利便性とコスト、そして実際の運用で完璧なモデルがなく、現場にはあちこち課題があります。

 ただ、組織によってその意識や認識には大きな開きがあって、「運良くまだ大きな問題は起きていません」という所から、「何か起きたら運が悪かったと思って」というところまでさまざまであり、興味深いことによく「運」という表現が出てきます。

 しかし、社員を見ていれば業種業態に関わらずリスクの素地は分かりますから、そんなところに運を使わないで、少しずつでも対策をとった方がいいですよ。

 ネット動画はアイデアの宝庫。それでは、また金曜日にお会いしましょう。

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