叩けば開く鍵
ここで最初の動画を紹介します。
これは鍵の専門家が公開しているもので、堅牢な(と特性を謳った)最新型の鍵を、ハンマー1つで簡単に開けてしまう方法を見せています。
有名メーカーの最新型の鍵の中にも、簡単に開くものがあるから気をつけろ、というのがメッセージになっています。


調べてみると、これ以外にも叩くと開く鍵が世の中には少なくないということがよく分かります。
ほとんどの人は、「正式な」鍵の開け方が頭の中にあると、それ以外の方法を意識することが困難です。それは当然と言えば当然です。
ところが、それまで意識しなかった別の方法を見つけようとすれば、何がしかの情報がひっかかってくる可能性が少なくない。それがネットの世界なのです。
そしてまた、そんな意識が働くかどうかで事故が生まれたり、防げたりする差が現場では生まれています。
「自分の日常」に他人が問題を見つける
2015年1月、ツイッターで職場の机の上にヨーグルトを置いた写真を投稿した人物が、その写真によって大きな問題となり、その後、戒告処分になった事件があります。
写真の中に、机に置かれた企業の税務書類が写り込んでいて、他のユーザーからの指摘で、それが兵庫県姫路市役所の職員だったことが発覚したのです。
「配慮の足りないバカな個人の行為」で済ませられる人なら気は楽かもしれませんが、組織でセキュリティ対策を担当する人たちにはちょっと笑えない話です。
職場に個人のスマホを持ちこみ、仕事と個人の情報が混在している機器を扱うことが一般化する中で、「同じような問題がいつ起きてもおかしくない」という職場が少なくないからです。
姫路市役所の職員は、お腹が空いたことを伝えようとして机の上にヨーグルトを置いた写真を撮りました。
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