不便を克服する仰天ルール
「10人程度のグループならいいけど、市役所職員全員が参加しているような場合はすぐに最初の伝令が見えなくなってしまいますね」(渡辺氏)
「だから、我々は『返事をしない』というルールを作りました」(江口氏)
「なるほど『了解禁止』というわけですね。そう考えると、便利なLINEもいいことばかりじゃない」(渡辺氏)
「もちろん万能ではない。だからこそ、LINEだけに頼るような提案はしません。いくつかあるツールの一つとして位置づけてくださいと説明します」(江口氏)
「ただ、便利さも不便さも、LINEと他のSNSの間に大きな差はないように思います。フェイスブックのメッセンジャーだってグループを作ることができるし、リプライを重ねれば最初の発言が後ろに追いやられてしまうのは同じ。となると、LINEとその他のSNSの一番の違いってどういったところでしょう?」(渡辺氏)
「人との位置関係でしょうね。手紙、パソコンのメール、フェイスブック、あといくつかあってLINE、その次にリアルの会話。この中でいうと、手紙が最も『形式張っていて』、LINEが最も『リアルの会話に近い』ということです」(江口氏)

「より日常的で本音が出やすい。形式張っていないのですぐに対応できる、ということですね」(渡辺氏)
「おかげで『ざっくりした情報』でも発信しやすいわけです」(江口氏)
「『◯◯地区がヤバイ』とかね」(渡辺氏)
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