太陽光発電などの様子を見て毎日微調整

2017年5月4日の1日の発電量の推移
2017年5月4日の1日の発電量の推移
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「去年の5月4はお天気もよく、昼間の太陽光発電が好調でした。上の図の赤い線が1時間ごとの需要を示しているのですが、昼間は緑の部分が需要を上回っています。これは太陽光で発電した電気の一部をお客さんにではなく、揚水発電のための動力として使ったという意味なのです」(堀内氏)

 水力発電には大きく分けて「一般水力発電」と「揚水発電」とがある。

 極々簡単に説明すると「一般水力発電」は川の流れなどを利用した発電で「揚水発電」は高い場所に作った貯水池にいったん水を運び上げ、これを流してタービンを回す方式だ。

「揚水発電って、夜中の安い電力を使って組み上げるのが普通だけど、去年の5月4日は太陽光が好調だったのでその電気を使い、昼間に水を汲み上げて、18時以降にあがる電力需要を賄ったということですね」(渡辺氏)

東京電力管内の全ての発電所のリアルタイムの発電量などが表示されるELDAC(エルダック)の系統盤。手前から記録席、調整席、バランス席。当直長は一段高い場所から系統盤を見る。
東京電力管内の全ての発電所のリアルタイムの発電量などが表示されるELDAC(エルダック)の系統盤。手前から記録席、調整席、バランス席。当直長は一段高い場所から系統盤を見る。

「そういうことです。こうした微調整を毎日行っているわけです。これらを可能にしているのが最新のコンピュータシステムを導入した『ELDAC(エルダック)』なのです。システム内には発電量を可視化したグラフがあり、50ヘルツを中心にプラス・マイナス0.2ヘルツのところに赤い線がひいてあります。この枠から出ることのないように監視しているわけですが、年間でいってもここから出るのは数分といったところです」(堀内氏)

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