太陽光発電などの様子を見て毎日微調整
「去年の5月4はお天気もよく、昼間の太陽光発電が好調でした。上の図の赤い線が1時間ごとの需要を示しているのですが、昼間は緑の部分が需要を上回っています。これは太陽光で発電した電気の一部をお客さんにではなく、揚水発電のための動力として使ったという意味なのです」(堀内氏)
水力発電には大きく分けて「一般水力発電」と「揚水発電」とがある。
極々簡単に説明すると「一般水力発電」は川の流れなどを利用した発電で「揚水発電」は高い場所に作った貯水池にいったん水を運び上げ、これを流してタービンを回す方式だ。
「揚水発電って、夜中の安い電力を使って組み上げるのが普通だけど、去年の5月4日は太陽光が好調だったのでその電気を使い、昼間に水を汲み上げて、18時以降にあがる電力需要を賄ったということですね」(渡辺氏)

「そういうことです。こうした微調整を毎日行っているわけです。これらを可能にしているのが最新のコンピュータシステムを導入した『ELDAC(エルダック)』なのです。システム内には発電量を可視化したグラフがあり、50ヘルツを中心にプラス・マイナス0.2ヘルツのところに赤い線がひいてあります。この枠から出ることのないように監視しているわけですが、年間でいってもここから出るのは数分といったところです」(堀内氏)
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