「何をするか決めない」という選択

國井:これからどこに向かいますか。まだやりたいことはいっぱいあるでしょう。

マスイ:「今後は何をする」ということを決めないことにしています。

國井:なるほどね。そうきましたか。

マスイ:やらなくていいことはやらない。やることはやる。そういう時代になっていくはずなんです。例えば、郵便配達のベテランと昨日配達を始めた人では、作業時間が1時間違うんですって。効率的なルートやバイクの停止場所の知識の積み重ねで、大きく変わってくる。でもAIを活用すれば、その差は消滅してしまうんです。そんな時代に、何が正しい挑戦かなんて誰も決められない。ただ、ひらめきやアイデアを捉えて、1回はチャレンジしてみる。それが大事じゃないですか。

國井:私もそう感じます。これからの日本が求めるべきは、GDPなどの経済的な指標だけじゃなくて、やはり生活の質、人々の満足度の向上だと思うんです。

マスイ:そうですね。大工さんに素敵な家を建ててもらって「ありがとうございました」と代金を支払ってそのまま帰すよりも、その場でご飯を振る舞って満腹になって帰ってもらった方がお互いに満足の気持ちが残る。お金だけじゃないところでつながりたいという要求は、これから強くなると思いますね。

國井:そうでしょうね。だからこそ、我々もワクワクしながら社会をつくっていきたいですね。EDGEofに期待しています。そして、ケンさんを見習って、私ももっと多動になりたいと思います。

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