「就活がうまく進んでいない学生が一発勝負をかけるケースもありますし、単純にマージャンを楽しみにくるケースもあります。企業も本採用で来る就活生とは異なるスパイスの聞いた人を採用したいと意欲的です」(カケハシ担当者)。ほぼ100%男子学生が参加者だが、ごくまれに女子学生が参加するケースもあるそうで、ほかの就活生顔負けの堂々とした打ち筋に、目をつける企業は多いという。

 さらに今年から試験的に始めた「頭脳ゲーム採用」も人気という。「外交官の遊戯」という名称で、50名近くの学生が参加するオリジナルのカードゲームになる。5人1組でチームを組み、食料や資源、人材、製品などのカードを他チームと交渉して売買し、最終的にお金が多かったチームが勝利というものだ。

 人材をゲームを通じて見極めることは麻雀採用と同じだが、「意外なことに属性がかなり異なった」(カケハシ担当者)という。男女比は7:3で、ほぼ100%が男性の麻雀採用よりも女性比率が圧倒的に高い。また、大学も国公立、早慶上智、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)が約75%を占めていた。麻雀採用は50%ほどなので、比較的高学歴が多い。「ある程度自分に自信がある就活生でないと頭脳ゲームをしにこないのでは」とカケハシではみている。

 同社では自社採用でも「謎解きゲーム」で一次選考を実施するなど、今後も面白い採用イベントを企画していくという。画一的な選考では、緊張したり、いいところを見せようと自分を作ってしまったりする就活生もいるだろう。それだけに、こうした選考の方法や、企業との出会いもあっていいのかもしれない。