10月末、東京都品川区の旧東海道品川宿を、見慣れないリヤカーが走り回った。飯田市の飯田OIDE長姫高校の生徒による、地元農産物や加工品の移動販売だ。

品川エリアで魅力アピール

 これは品川区が、区政70周年を記念して初めて開いた「しながわ観光フェア」の催しの1つ。飯田市は出展団体の1つで、地元農産品のトマトやリンゴ、加工品の五平餅や桃ジュースなどを販売した。

 イベントを企画した飯田市観光課の担当者は「飯田という名の認知度は高いが、リニア新幹線の駅ができることを知っている方は、残念ながらまだまだ少ない」と話す。11年後の開業に向け、今後もリニア新幹線の始発駅となる品川エリアなどで開かれる観光イベントに参加し、地域の魅力をアピールしていく考えだ。

 飯田市や、周辺の伊那市、木曽町など長野県南部には、平安~江戸時代に活躍した様々な武将や大名にゆかりの深い城跡などがある。史跡巡りが好きな記者が訪れてみたい場所も多く見つけたが、7月の出張時は残念ながら時間がなかった。リニア新幹線の開業を機に、訪れる機会が個人的にも増えそうだ。

 飯田市をはじめリニア新幹線の沿線地域の観光がさらに盛り上がるには、リニア新幹線の整備と並行して、周辺の交通網の充実も必要になるだろう。JR東海と、地元企業や自治体がうまく連携し、新たな取り組みが進むことを期待したい。