取材で訪れたユニーのアピタ飯田店(長野県飯田市)。リニア新幹線が開業すれば観光客が増え、市内の店舗の活性化にも期待が高まる(写真:都築 雅人)

 長野県での取材は、まず岡谷市のユニーの店舗「レイクウォーク岡谷」。続いて飯田市の「アピタ飯田店」を訪れた。アピタ飯田店の取材は夕方過ぎに無事終わったが、そこからバス停に移動しても、東京に向かう高速バス最終便の出発時間には間に合わなかった。

 幸いにも、ユニー広報担当者のご好意で車に同乗し、帰り道の途中の名古屋駅まで行くことができた。約2時間かけて名古屋市内に移動。名古屋駅から東海道新幹線に乗り、その日のうちに都内に戻ることができた。

 この出張をもとにまとめたのが日経ビジネス9月12日号スペシャルリポート「危機の総合スーパー 存亡かけ苦闘続く」。お時間が許せばあわせてご覧頂きたい。

4つの途中駅で観光需要を取り込む

 リニア新幹線は2027年に開業予定の品川~名古屋、そして2037年に延伸予定の品川~大阪の移動時間の短さがクローズアップされがちだ。だが品川~名古屋では先に紹介した3つの駅と、岐阜県中津川市の、合わせて4つの駅が設けられる。運行するリニア新幹線のうち、どの程度の本数が途中駅にも停車するかは未定。ただこれらの駅では、観光需要を取り込めるとの期待は高い。

 長野県はリニア新幹線の開業で、年間約288億円の経済効果を見込む。内訳は観光が186億円、ビジネスが99億円、私用が3億円。観光面での経済効果は、長野県の現在の観光消費額を1割近く押し上げる計算だ。山梨県や岐阜県など他の自治体の分を合わせると、経済効果はさらに大きくなる。