アクセルラボは気合の入ったブースを設けている

 シーテックはCESの成功を強烈に意識している。幕張メッセの広大な会場を「IoTタウン」や「スマートライフ」などの社会ニーズで区切り、その分野で何が必要なのかを提案することに躍起だ。かつての、大手家電メーカーが最新型テレビを並べていた「すべての面において意味のない展示会」(関係者)からみれば、隔世の感がある。

 今年の会場を歩いていて、気合の乗りがいい会社に出会った。「我々の母体は不動産会社。デジタル技術を使って、不動産の課題を解決していけると考えている」。そう語ったのは会場でひときわ目立つブースを設けるアクセルラボ(東京都渋谷区)のシニアマネージャだ。住空間のスマート化などを手掛けるアクセルラボはシーテックのみならず、大型展示会への初出展。「モデルを提案することによって、出展者らと連携する可能性を模索したい」と話す。

IoTは前提、何ができるのか

 ローソンも大胆な提案をしている。小売業として初の出展で、2025年を想定する未来のコンビニをブース内に設けた。同社幹部は「ロボットや自動化によって、お客様対応により注力できる。デジタル技術を使ったカルチャースクールなどもお店単位なら展開できる」と、街の「集会所」としてのコンビニの可能性を語った。JTBは家にいながらプランを立てられる次世代の旅行販売の姿などを展示している。

 シーテックは19日まで開催される。基調講演では、プリファード・ネットワークスの西川徹社長やファナックの稲葉善治会長らが登壇し、ロボットと共存する社会の到来などについて熱弁をふるった。共通テーマである「つながる社会、共創する未来」。IoTのもと、広がる世界は確かにある。その前提で何ができるのか、方向性を示せれば、総合展示会のあるべき姿が浮かびあがる。

「CEATEC(シーテック)ジャパン2018」に中央大学とAISTが出展した、お茶をたてるロボット(写真:つのだよしお/アフロ)