テレビ局のコンテンツ製作力が落ちているとの批判が常套句になって久しい。ただ、電波という公共財を利用するテレビ局に対し、社会は厳しい目を向けてきた。広告主からのスポンサー料で成り立つ民放には、一定の表現上の制約、礼儀正しさも求められる。

「パクられたらしめたもの」

 そうした環境の中でいかに面白い番組を作るかをとことん突き詰めてきたテレビ局に対し、制約のほとんどないネット番組が一朝一夕に追いつくのが難しい部分もあるのは事実だろう。

 「他のテレビ局やネット番組に我々の手法がパクられたらしめたものだと思っている。長くやってきたことによる質の違いが視聴者に伝わりやすくなるのですから」。福田氏の言葉にはテレビマンとしての自信がみなぎっている。

 質の高いコンテンツを生み出せば、世間の評価は一変する。最近では、ネットの浸透で情報が伝わるスピードは飛躍的に上昇し、“いいもの”が瞬時に広がる土壌が整いつつある。「池上無双」はテレビ局の力を世間に示した好例と言える。