店舗展開も加速しつつある。4月にオープンした「天狼院書店Esola池袋店 STYLE for Biz」はビジネス書に特化し、ビジネススキルに関する講座や、ビジネス書の著者を招いたイベントなどを開催する。5月には「福岡天狼院 STYLE for Me」をリニューアル開店。「私らしさ」を追求できる書店を目指すという。

4月に開店した「天狼院書店Esola池袋店 STYLE for Biz」。ビジネスにおいて本当に使えること(再現性)を重視して選書した。

「テーマのある小さな本屋」に留まらない

 天狼院書店はこのように、特定のテーマに絞った小規模の書店を展開し、じわじわと拡大していく戦略だ。――と思いきや、「今後は大型書店の展開も目指す。創業当初から、いずれは大型化するつもりだった」と三浦代表は語る。

「粗利率は業界内の⽔準に⽐べるととても⾼い。しかしそれは書籍の売り上げが想定よりも小さいからであって、端的に言えば不本意な結果だ。あくまで紙の本を売りたいという姿勢は変えず、粗利率を下げてでも書籍の売り上げを大きくしていく」

 全国で多くの書店が閉店に追い込まれるなか、高度な選書眼やノウハウを持った書店員が余りつつある。天狼院書店は大型書店の展開を⾒据え、彼ら「職⼈」の確保を狙う。

「本格的な拡大期に合わせて、書店員の採用をかける。そのうちに、従来の書店のイメージを裏切る店ができてくる」

 三浦代表の自信はどこまで裏付けられるか。数年後を見据え、水面下で計画が進んでいる。