「この会は乾杯から始まるのが特徴です。皆さん、飲み物の用意はいいですか」。そんな音頭から始まったのは、米IBMのAI(人工知能、IBMではAugmented Intelligence=拡張知能と呼ぶ)「Watson(ワトソン)」のユーザー会「水曜ワトソンカフェ」だ。11回目のイベントは、ネットランド(東京・港、岡野保次郎社長)のシェアオフィスで7月25日に開かれた。

 冒頭の挨拶の通り、アルコール飲料で乾杯してから登壇者の発表が始まるのが恒例だ。筆者は、このイベントに登壇。ワトソンを使って紙媒体の「日経ビジネス」を分析した結果を話してきた。イベントの様子と合わせて、発表してきた内容を紹介したいと思う。

乾杯から始まるIT系の技術イベント「水曜ワトソンカフェ」

IBMの営業色はない

 水曜ワトソンカフェは、ワトソンを使っている利用者が集まってノウハウを共有したりするユーザーイベントだ。IBMの社員の方も参加しているが、同社から予算は出ていないという。そのためなのか、冒頭にアルコールを摂取してから始まっているからなのか、発表内容は、IBMへの遠慮は、一切ない。

 「ここが使いにくい」「この機能は他社の方が安くて精度がいい」といった、率直な指摘が次々と飛び出してくる。もちろん、使いやすい点やメリットも利用者視点で聞ける。「営業から話を聞くよりも参考になる」と話す企業のシステム担当者の参加者もいた。