「ジェネリックレグザ」と話題に

 実際にドンキの格安4Kテレビを立ち上げてテレビ番組表を表示すると、東芝の液晶テレビ「レグザ」とほぼ同じ画面が表示される。またレグザ同様、動きの速いテレビゲームに適した「ゲームモード」が用意されている。こうした類似点から、SNSを中心に「レグザの高画質が低価格で?」「ジェネリックレグザ」と投稿が相次ぎ、話題を集めたようだ。

 ただ、こうした注目の集め方に対してドンキは困惑していたという。「東芝グループから主要部品を調達しただけであり、共同開発した製品ではない」(ドンキの寺尾マネージャー)からだ。東芝映像ソリューションも困惑したのか、6月19日に自社製基板を使った他社製液晶テレビについて「性能や品質を保証するものではない」と発表している。

 ドンキによると、「調達したメーンボードは地上デジタル放送の放送波をデジタル信号に変換し、液晶パネルに表示する機能を備えたもの」(寺尾マネージャー)という。東芝映像ソリューションズ製のメーンボードは、ドンキ以外にもドウシシャがSANSUIブランドで展開する液晶テレビでも採用されており広く外販されているもようだ。

「大手と競合しない」

 特注品ではないため、機能も限定的。家電大手の4Kテレビでは地上デジタル放送のハイビジョン映像を基に4K映像を作り出しているが、ドンキの格安4Kテレビではこうした複雑な画像処理は施されていないという。「東芝のテレビに施されているような画像処理が織り込まれているわけではない」と寺尾マネージャー。番組表など共通項はあるものの、中身は「大手の4Kテレビと競合する商品ではない」と続ける。

 機能は絞り込まれているとはいえ、6万円を切る価格のインパクトは大きい。4K映像についても米ネットフリックスなどの動画配信サービスを利用すれば高精細な映像が楽しめるし、「4K放送が始まれば対応チューナーを手掛ける可能性はある」(寺尾マネージャー)。4K放送がない現段階ではリーズナブルな商品と言えそうだ。