SPEED今井氏も原宿ではイマイチ

 選挙最終日の9日、朝日氏は外苑前にいた。SPEEDの今井絵理子氏と二人で演説するためだ。演説前にはこの二人が来ることに加え、TRFのSAM氏も応援演説に駆けつけることが何度もアナウンスされていた。ちなみになぜSAM氏が来るのかを陣営の1人に聞くと、その人は衆院議員の菅原一秀氏で、「実は若いころSAMとダンス仲間で、そのつながりで応援にきてもらった」と明かしてくれた。

 有名人三人がいるだけに道行く人が足を止めていたが、残念ながら休日の外苑前は人通りも少なく、大盛り上がりとはなっていなかった。SAM氏を含めたこの三人はその後、明治神宮前の交差点へ移動。休日の神宮前は人通りも多く、「SAMだ!」「SPEEDめっちゃ好きだった」といった声があちこちで聞かれ、こちらは盛況だった。

 その一方で、意外な反応も多かった。原宿にも近い神宮前は、通る人の大半が10代から20代。朝日氏や今井氏を知る世代ではないのか、写真を撮りながらも「え~、あれ誰?」とつぶやく人が続出。年代的にSAM氏や今井氏の人気絶頂期を見ていた記者としては、驚いた。外苑前といい神宮前といい、場所選びは重要なのだと感じた。

 朝日氏の街頭演説の締めは、秋葉原のガンダムカフェ前だった。安倍晋三首相や麻生太郎氏が駆け付けたこともあり、移動が困難なほどの大盛況。候補者の朝日氏や応援演説の安倍首相や麻生氏よりも目立っていたのが、司会役だった参院議員の丸川珠代氏だった。演説の最初と最後に登場した丸川氏はあおるような口調で話し、観衆からは「丸川さん、気合入っているな」といった声が漏れてきた。

朝日氏に“池上無双”がさく裂

 明けて10日の投票かつ開票日。午後6時ごろから明治神宮前駅近くにある朝日氏の選挙事務所には支援者や報道陣が徐々に集まり始めてきた。テレビカメラやスチールカメラで撮影するための熾烈な場所取り合戦が行われ、記者も何とか一席を確保した。朝日氏の陣営は疲れた様子の人が多かった。陣営の一人が「選挙疲れに加えて、昨日の選挙活動終了後に打ち上げの飲み会を行い、深夜までかかったからだよ」と教えてくれた。