(写真:竹井俊晴)

 張本選手を掲載した「次代を創る 100人」という特集記事は、人物紹介を別の有名人の方に書いてもらうという特徴がある。リオオリンピックの後だったこともあり、銅メダルを獲得した福原愛選手に執筆を依頼した。とはいうものの、福原選手はメダリストとして各方面から引っ張りだこであり、2016年9月に結婚を発表した直後でもあったため、執筆は正直断られると思った。しかし、「張本くんなら断れません」と快諾してもらった。

 聞けば、福原選手は張本選手が生まれる前から、卓球選手であった張本選手のご両親と親しく、張本氏の母親が仙台市に開業した卓球教室の開所の際にも、サプライズで顔を出すほどの間柄だという。

 執筆してもらった紹介記事も、張本選手の才能を高く評価している内容だった。その一部を紹介すると

「2016年6月のワールドツアー・ジャパンオープンでは史上最年少の12歳で、21歳以下男子シングルスを優勝しました。大学生相手に勝ち続けるのはもちろんすごいことなのですが、驚きはありません。張本くんは普段の練習でも一切手を抜くことなく、黙々とボールを打ち続けています。今回の優勝もこうした日ごろの豊富な練習量に裏打ちされた結果だと思います。今後も世界の強豪選手と戦って経験を積み、もっともっと強くなってほしい。4年後の2020年東京オリンピックでは卓球男子の日本代表として金メダルを取ってくれると信じています」

 というものだった。当時は、張本選手が強いことは間違いないが、金メダルは正直リップサービスかなと思っていた。しかし2016年12月には、世界ジュニア卓球選手権で団体、シングルスで優勝。そして今回の水谷選手の撃破。福原選手の見立て通り、東京のオリンピックの金メダルも現実味を帯びてきた。