OSごとに基準が異なる現状
総務省の調査によれば、青少年(10~17歳)のスマホ所有率は年々高まっている。「青少年が携帯電話・スマートフォンを持っている」と回答した保護者のうち、「(スマホの)フィルタリング等を利用している」と答えた割合は45%程度と半数を割りこんだという。
そこで同省は有識者や関係者を集めたタスクフォースを今年4月から開催しており、フィルタリングサービスをより使いやすくする議論を始めている。このタスクフォースの論点の一つにフィルタリング対象の見直しがある。「青少年の利用実態とフィルタリングの対象に乖離があるのであれば、フィルタリング対象の見直しを検討すべき」という。見直しを実行力のあるものにするには、利用者の多いiPhoneも対象にしなければならないはずだ。端末やOS(基本ソフト)ごとに基準が異なったままでは、施策は中途半端に終わってしまう。
最後に記者個人の考えを書き記したい。将来子どもを持つことになったら、なるべく早くスマホなどデジタル端末を持たせたいと思う。
記者は最近、本、音楽、写真などあらゆるコンテンツをクラウドに保存しており、自宅には何もない状況だ。そのためスマホなどデジタル端末がないと、子どもはこうしたコンテンツにアクセスできない。
子どもの頃、記者は親の本棚やCD(レコード)ラックを漁って、さまざまな作品に触れてきた。同じように子どもにも自分が読んできた本や聞いてきた音楽に触れてもらいたい。そのためには、デジタル端末が必須だ。OS(基本ソフト)、キャリア、端末の区別無く利用できるようなフィルタリングのプラットフォーム(開発基盤)ができれば、安心して我が子にスマホを持たせられる。
総務省のタスクフォースはアップルのアプリ評価にも影響を与えられるか。その突破力に期待したい。
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