キャリアの手綱に縛られないiPhone、評価にズレも

 各社のサービスを使えば、子どものスマホ問題は簡単に解決するかもしれない。だが、スマホのフィルタリングには課題もある。アプリのフィルタリングだ。有害なアプリをどう防ぐべきか。

 米グーグルが開発するアンドロイド(Android)のスマホについては、各通信キャリアのフィルタリングサービスで有害アプリを使えないようにすることができる。問題は、日本国内で高いシェアを握る米アップルのiPhoneだ。

 野村総合研究所の北俊一上席コンサルタントはこう指摘する。「iPhoneはアプリごとに年齢レートをつけて子どもの利用を制限できるようにしているが、どのアプリにどの年齢レートをつけるかはアップルが判断しており、第3者によるコントロールが効かない仕組みになっている」。

AppStoreのアプリダウンロード画面。アプリ名の横に付いている「4+」という数字が年齢レートを表す(黄色の四角で表示)。米アップルがレートを決めており、第3者のコントロールは受け付けていない。

 iPhoneのアプリを入手するアップストアにアクセスすると、アプリごとに「4+」とか「9+」といった年齢レートが表示されている。その年齢未満の子どもにとってふさわしくない内容がアプリに含まれていることを指す。レートは「4+」「9+」「12+」「17+」の4段階。アプリ制限をかける際は、iPhoneの設定画面からこのレートのどれかを選ぶことになる。たとえば14歳の子どもにスマホを持たせる際は「12+」を選ぶ。すると17歳以上を対象にしている「17+」に位置付けられるアプリはダウンロードしたり、利用したりすることができなくなる。

 アップルは、アップストアで販売するアプリの審査には厳格だと言われる(無料アプリ含め)。一方、アプリの評価基準は「日本基準に比べて緩い傾向がある」(北コンサルタント)という。例えばガンホー・オンライン・エンターテイメントの人気ゲーム「パズル&ドラゴンズ」。ドコモやKDDIのAndroid向けフィルターでは、通常の設定で18歳まで利用規制がかけられている。一方、iPhoneでは「4+」。つまり、4歳以上であれば利用できてしまう。

 これはツイッターやフェイスブックなどのアプリでも同様で、Android端末ではキャリアの初期設定通りであれば18歳でも「利用不可」となる。ところが、iPhoneでは4歳以上で使えてしまう。