記者も最新設備での練習を体験

 「さっきより10%成功率が上がったぞ」「瞬時の判断力が上がってきたな」

 正方形の檻に囲まれたピッチから出てきたホッヘンハイムの若手選手が上気した顔でスタッフと会話を交わす。

 ホッヘンハイムが特注した練習設備の形状は変わっている。正方形の各辺に上下16の枠がある。8か所の穴から順不同に飛び出してくるボールを、緑に光る枠へと蹴り込む。枠に入らなかったボールの数、ボールが出てから枠に入るまでの時間などのデータからスコアが表示される仕組みだ。

 「これを使えば、ゲーム感覚で判断力やパス精度を向上させることができる。すべてのデータを蓄積しているので、それぞれの選手が苦手なパスコースを集中してトレーニングすることも可能です」。ホッヘンハイムのスタッフは練習の狙いをこう説明する。

 特別に記者も練習を体験させてもらえることになった。屈伸運動をしていざ本番。恥ずかしながら、それが以下の映像だ。

 パスミスかフェイントか分からないようなスキルを織り交ぜた結果、スコアは91点。さっきのホッヘンハイムの若手選手よりも高いぞ!

スコアは91点!結構いい線いっているのではないか…

 Jリーグブームに便乗し、1年間だけサッカー部に所属していた成果が出た。調子に乗って「選手として私を雇う気はないか」とスタッフに尋ねてみたところ、「門戸は開かれているので、やる気があるならどうぞ」と冷ややかな答えが返ってきた。

 実は私が挑戦したのは最も簡単な初級コース。言われてみれば確かに上段や背後など難しい枠が緑に光ることはなく、ボールの速度もかなり遅かった…。