楽天はポイント7倍を継続

 代表格の楽天にしても、成長を支えてきたポイント施策に一段と注力する姿勢を鮮明にする。クレジットカードの「楽天カード」や格安スマホといったグループの複数のサービス利用に応じて、ポイントが最大7倍となるキャンペーンを2016年から継続的に実施している。数年前の状況と比べると、明らかに各社とも顧客のつなぎ留めにかける労力やコストは増している印象だ。

 さて、アマゾンのアマゾンプライム。ポイント施策とは異なるが、ある種「過剰」にも見える数々の特典が顧客の満足度を高め、結果的に物販を中心とする自社のサービスの消費拡大につなげるという意味では同様の方向性といえる。同社は日本事業の詳細な業績を公表していないが、矢継ぎ早の特典の拡充はコスト負担としては相当なものだろう。

 それでも、顧客のパイが長期的に縮小していく日本の消費環境の先行きを見据えれば、アマゾンや楽天をはじめとする大手がここを「踏ん張りどころ」とみてグループの資産をフル動員して総力戦に打って出ているのは明らか。「消耗戦」の行き着く先にどの企業が覇権を握るのか、予断を許さない状況は続きそうだ。

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