原田社長のやり方は学術的にも証明されている。心理学者、スタンリー・ミルグラム氏が6次の隔たりとして提唱している。すべての人や物事は6つの過程以内につながっており、友達の友達を介せば世界中の人が間接的な知り合いになれるという仮説なのだ。

 原田社長はまさにこれをネット上で実践していることになる。「人脈がある人は誰かに紹介してもらえれば実現できるだろうが、コネのない私はネット上で同じことをしている」(原田社長)。実際には6次までいかずとも、2~3次で見つかることが多い。1000回もクリックしなくても見つかるのだ。新入社員も、ツテがない点では同じ。SNSを使いこなす新入社員にとってハードルは低そうだ。ただ原田社長は「SNS上でアポを取れても、説明するのは対面。紹介してくれた方の顔をつぶさないためにも十分な準備が欠かせない」とアドバイスする。

今年の新入社員はドローン型

 日本生産性本部によると、今年の新入社員のタイプはドローン型と言われている。就職活動の日程や経済状況が目まぐるしく変わったことで強い風にあおられてきた。そのなかでも自律飛行を保ち、旺盛な採用意欲に支えられて希望の就職先へ「着陸」できた者が多いのだという。

 希望通りに就職した新入社員は「定時内で優しく育てて欲しい」と望んでいるという(トーマツイノベーション調べ)。「俺の若い頃はアポが取れるまで会社に帰られなかったもんだ」といったアドバイスは通用しそうにない。

 今回紹介した3人は若い世代ばかり。新入社員も取り組みやすいはずだ。