4月から新社会人となって、営業部門に配属された新入社員に向けて営業の達人がアドバイスする。アポをいかにとるのか。三者三様のやり方は学ぶべきことが多い。

 4月から新社会人となり、そろそろ職場へ配属される時期がやってきた。営業部門に配属された人も多いだろう。どうやって自社の商品を売り込み、成果を出せば良いのか不安と期待が入り混じっている人もいるはずだ。

 20~30歳代で営業の達人と呼ばれている人たちは何に気をつけ、どう実践しているのか。新入社員も実践できそうなことを紹介したい。達人たちも新入社員の時期があり、試行錯誤を繰り返していまに至っている。大いに参考になるだろう。

 まず、営業に配属されて最初の関門は新規顧客とのアポをとることだ。いかに自社のサービスを分かりやすく説明し関心をもってもらえるかが成功のカギを握る。試行錯誤を繰り返しながら鍛錬していくしかない。

電話でアポをとる達人の方法

 電話でアポイントを取る極意を教えてくれたのはファクトリエの山田敏夫社長だ。ファクトリエは日本製にこだわり高い技術のある縫製工場と提携し、インターネット上で販売している。山田社長は工場開拓が日課。3年間で全国470の縫製工場を訪問したが、そのほとんどをアポなしでこなす。

ファクトリエの山田敏夫社長。出張先へ早めに着いて電話帳を頼りにアポ取りを目指す
ファクトリエの山田敏夫社長。出張先へ早めに着いて電話帳を頼りにアポ取りを目指す

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