その後、2014年4月にはカルビーのポテトチップスをベースに「グランカルビー」、2014年12月、2015年12月には明治のメルティキッスをベースに「メルティーキッススノーギフト」を開発している。これまでは、今まで使ったことのない高級素材を用いて新しい味を開発し、それが話題となっていたが、今度は味だけでなく「食感」にもこだわった。

 グランカルビーはポテトチップスとして、どこまで厚さを追求できるかに挑戦した。メルティーキッススノーギフトに至っては、通常のメルティーキッスより3度低い口どけ温度を実現する独自技術を開発している。

 1年に1~2種類のペースで出されるオリジナルのお菓子だが、今年は何が出るのだろうか。阪急うめだ本店がこの春、仕掛けるのは「タネビッツ」と呼ばれるお菓子だ。誰もが知っている亀田製菓の柿の種のプレミアム版である。

 2012年からお菓子の開発を担当している阪急阪神百貨店取締役専務執行役員の北部公彦氏は、「柿の種を焦がしたり、揚げたり、いぶしたり、漬け込んでみたりと、新製法でバリエーションを出してみた」と自信を見せる。から揚げ、天ぷら、焦がし醤油、たまり二度漬け、さくらスモークの5種類の味は、どれも個性的だ。発売は本日4月20日からとなっている。

これまで開発したお菓子を前に笑顔を見せる北部氏。中央にあるのが本日発売の「タネビッツ」だ。
「タネビッツ」製品発表会の様子。

 改装後の阪急うめだ本店の「デパ地下」の売上高は年間約430億円。改装後、売上高は右肩上がりに伸びている。

 「劇場型百貨店」のコンテンツの1つとして、オリジナル菓子が果たしている役割は決して小さくないだろう。阪急うめだ本店は今後も「話題を仕掛ける」ことで集客を図り、「文化的価値」を提供する百貨店としてのブランドをさらに強化していく構えだ。

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「エイチ・ツー・オーリテイリング取締役専務執行役員の北部公彦氏」は
「阪急阪神百貨店取締役専務執行役員の北部公彦氏」
の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
本文は既に修正済みです。 [2016/04/20 13:55]