誰もが知る「庶民のお菓子」がギフトに!

 阪急うめだ本店が、改装後、イベントを通じた情報発信と並んで力を入れているのが、地下1階の菓子売り場における取り組みだ。「コト」を通じて人が集まり、集客につながれば、今度は店に並べる「モノ」を工夫して売ろうというわけである。そのために、オリジナルのお菓子をメーカーと共同開発してしまったというから驚きだ。

 もっとも、話題作りのために選んだのは「誰もが知っている普通のお菓子」。2012年10月には、亀田製菓のハッピーターンとグリコのポッキーを高級化し、新しい味付けにしてしまった「ハッピーターンズ」「バトンドール」をそれぞれ販売開始。行列ができるほどの人気が今でも続いている。

 新製品を世に送り出すのにかかる開発費は数十億円。これはメーカー側が負担するのが原則だ。一方、阪急側はラッピングや販促方法や集客方法などの立案・アドバイスにかかる費用を担う。

 成功すれば、メーカー側にとっては「普通のお菓子」だったハッピーターンやポッキーが、プレミアム感の高いギフト用のお菓子として生まれ変わる。自家用に過ぎなかったお菓子が、贈答用にも使え、需要が広がる。もちろん、ブランド価値も高まる。一方、阪急側にとっては話題作りになるため、ウィンウィンの関係が築けるわけだ。

ハッピーターンズ。国産米を使ったおせんべいに、パウダー状の調味材料で様々な味付けを施す。すべて甘じょっぱいのが特徴で、様々な素材と甘じょっぱさのコラボを目指す。現在は高島屋横浜店、博多阪急でも購入可能。
発売当時、「大阪でしか買えないポッキー」として話題を集めたバトンドール。バターをふんだんに使ったプレッツェルが、様々な味のチョコレートでコーティングされている。現在は阪急うめだ本店、高島屋大阪店、高島屋京都店、博多阪店の4店で購入可能。