自動車にアプリを追加する時代が来る

 モデル3のユーザーインターフェースはこれまで同様、センターコンソールに配置された大型のタッチスクリーン。iPhoneに最新OS(基本ソフト)のアップデートを行うように、テスラのクルマも最新のソフトウェアをダウンロードして最新機能を追加する。現在、モデルSでは日本の通信回線はNTTドコモの回線を使っている。

 モデルSと同じように、前方を認識するセンサー類は標準装備。テスラが日本でも導入している自動レーンチェンジや前方追尾機能も搭載される。さらなる自動運転機能も順次、追加されていくだろう。高級車だけでなく、テスラのOSを搭載するクルマは価格を問わず最新機能を追加できる。これもスマホと同じだ。

 さらに言えば、これからOSの情報が開示されるようになれば、スマホのように第三者がテスラ車用のアプリを開発する時代が来るに違いない。素人考えでも、アクセルやブレーキの情報から燃費を改善するアプリや、走った場所やコースを分析してドライバーが好むルートを選び出すアプリなど、様々なアプリが期待できる。

モデル3のセンターコンソールにも大型のパネルが配置されている
モデル3のセンターコンソールにも大型のパネルが配置されている

 米グーグルやアップルなどが自動車分野に参入したことが示すように、クルマにとってもソフトウェアが重要になることは間違いない。

 情報インフラを誰が牛耳るのか。それがスマホのように寡占化するのか、それとも各カーメーカーが独自の規格で進めるのか、世界的な動向はまだ見えない。ハードウエアとソフトウエアの力関係も、スマホと同じようになるのかは分からない。

 しかし、スマホのような「モデル3」への予約殺到ぶりは、「完成した時が最も性能が高い」という従来の自動車業界の常識が、完全に過去のものになったことをはっきりと示している。

■訂正履歴
「日本の通信回線はNTTドコモの回線を使う」とありましたのは、正しくは「現在、モデルSでは日本の通信回線はNTTドコモの回線を使っている」です。 お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2016/4/13 11:00]
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