圏外の場所でも採算を確保できるように固定費を削減した。学習塾の主な固定費は家賃と人件費だ。開講時だけ費用がかかるようにした。

 商工会議所や寺院などを間借りし、教室を開いている。教材はイーラーニングで用意し、教師はいない。その代わり、施錠や出欠管理といった教室の管理人の業務を担う支援アドバイザーを時給制で雇う。圏外の地域は雇用も少ない。コラボプラネットが進出することで、雇用も創出できるというメリットもある。

 冒頭の試算のように子供の貧困は社会的な損失も大きい。こうした安価なサービスを活用できれば、学力が向上する可能性を秘める。

 ただ学力を伸ばす前提条件として必要なのが動機づけだ。夢や目標がないと学習意欲はわかない。ここは大人の出番だ。自分の仕事の魅力を伝えることで、子供は目標としてとらえられるかもしれない。貧困層の子どもたちの親はギャンブルやアルコールなどに依存した生活を送るなど、働き方に問題がある人が少なくない。異なる世界を見せることで希望を見出し、学習意欲が高まる可能性がある。多くの大人が参加できる身近なボランティアになるとも感じた。