3月に入り就活がいよいよ始まった。街中のホテルや貸会議室では毎日のように企業説明会が開催されている。就活スーツ姿の学生をよく見かけるようになった方も多いのではないだろうか。

 今年は3月から始まり6月に選考開始という近年まれにみる短期決戦。それだけに、ある大手企業の人事担当者は「時間がない中で効率的に就活するために、エントリーシートを書く際に就活生はマニュアルものに頼るのでは」と警戒している。

 マニュアル的な回答は一部の担当者はだませるかもしれないが、経験豊富な相手だと見抜かれてしまい、かえってマイナスの評価になる。この担当者を含め、複数の人事担当者に聞いた「マニュアルものだ」と感じてしまうケースを取り上げていく。

■ケース1:弱点もの
「あなたの短所は何ですか」
「私の短所は慎重すぎるところです」

 エントリーシートでは短所を聞かれることがある。人事担当者によると、かなりの割合の学生が「慎重すぎるところ」と答えるという。この回答の意味するところは、「慎重すぎる」と正対した答えをしているように見せかけて、実は「慎重=熟考して行動する」など自分をポジティブに見せるものだ。似たケースでは「一つの物事に集中しすぎてしまうことです」という記入もよく目にするという。

 「うまく書いたつもりなのかもしれないが、こちらはまたかと思う」と感想をもらす人事担当者もいる。そのまま弱点を記すと悪い評価をされてしまうことを怖がる就活生は、こうした答えを選びがちになってしまうが、逆効果になる場合もあるので覚えておきたい。この担当者は「表面を繕うのではなく、素直に弱点を記入してほしい。その姿勢に誠実さを感じるし、弱点を認めたうえで自分がどう行動しているかも合わせて書いてくれれば人柄が伝わる」とアドバイスする。