個人以外では月ぎめ駐車場の空き部分や、マンションの駐車場の空きスペースを一時的にレンタルに出すケースが多い。月ぎめで契約したいという人が現れれば、仲介サイトでの紹介を停止すればいい。

 軒先パーキングは現在2500台分を扱う。2017年には1万5000台を目指している。一方のakippaも既に4500カ所をレンタルしており、当面の目標は2万カ所だ。

 仲介する企業はレンタル料金に対する仲介料を得る仕組み。ネットで仲介する手軽さから参入企業が増えている。akippaの金谷社長は「始まったばかりのサービスで市場はまだまだ伸びるが、先に多くの空きスペースを確保した企業が生き残っていくだろう」と話す。今後、企業間の競争は激しさを増していきそうだ。

気になるトラブルも「ほとんどなし」

 欧米生まれのシェアリングサービスが日本に上陸しつつある中、サービスの利用には抵抗のある人もいるだろう。だが、2015年版情報通信白書(総務省)によると、モノのレンタルや個人宅の宿泊に比べ、個人駐車場の利用には前向きなアンケート結果もある。「利用したい」と「検討してもよい」を合わせた割合はモノのレンタル(31.2%)、個人宅の宿泊(26.4%)に比べ個人駐車場は56.5%と半数以上に上った。

 気になるトラブルだが、軒先、akippaともオーナーと利用者の間でもめ事が発生することは「ほとんどない」と言う。両社とも会員制のクレジットカード決済のため、利用者が特定できることもその背景にある。

 記者もかつて都心に住んでいた折、自宅マンションの駐車場に空きがなく、近所にある戸建ての友人宅の駐車場を借りていたことがある。「気の知れた友人だから」貸してくれたことは間違いないが、全く知らない他人であっても、騒音や物損対策などで一定のルールを守ってもらう前提なら、貸してもいいと思う人も今後は出てくるだろう。

 モノや宿泊などさまざまな分野でのレンタルが発展し、ひいてはシェアリングエコノミーという新しい形の消費スタイルが日本に根付いていく、 駐車場がそのきっかけになる可能性もありそうだ。