事業モデルはシンプルだ。まず保有する駐車スペースを貸したいオーナーは駐車場仲介サイトに登録をする。毎日貸し出すこともできるし、1日単位で貸せる日付や曜日を好きに選ぶこともできる。例えばクルマを持っていない人が自宅駐車場を貸す場合、日中留守にしている平日だけ貸して、自宅で過ごす週末は貸し出さない、といった設定が可能だ。企業や店舗などの場合も、休業日だけ貸し出せる。

 料金は利用者が好きに設定できるが、周辺の相場などから仲介サイトの担当者と相談して決めることが多い。akippaの金谷元気社長は「最初は料金を安めに設定して駐車スペースの認知度を高め、その後、人気が出てきたら徐々に料金を上げていくケースが多い」と話す。

 こうして登録された駐車スペースを借りたい人は、サービスに登録した上で、パソコンやスマホで検索して予約を入れる。目的地に近づいてからアプリを使って、地図上から駐車場所を選ぶこともできる。

 金谷社長は「コインパーキングに対する最大の利点は事前に予約ができることだ」と強調する。予め駐車場を抑えておけば、現地に着いてから停められずに困ることはない。

1カ月で6万円稼ぎ出す場所も

 貸す側のオーナーにとってのメリットは、何と言っても副収入を得られることだ。ネットに登録すればあとは自動的にマッチングされるので、何もしなくていい。東京都杉並区の自宅駐車場をakippaでレンタルしている男性は「自宅から出かけるときなどにクルマが止まっているのを見て『ああ、今日も利用してる方がいるな』と思う程度。利用者に会うこともほどんどない」と話す。

 公共交通が発達した都心のため、この男性はマイカーを持たず、自宅前の駐車スペースも長らく空いていた。会社を退職したのを機に副収入を得ることを考え、akippaに登録している。料金は1日900円だ。

akippaが仲介する物件の例。東京都杉並区にある戸建て住宅の駐車場だ。住人はクルマを持っておらず、半年前から1日単位でのレンタルを開始した

 野球場やコンサート会場、スカイツリーなど観光スポット周辺の場所では1日数千円での貸し出しが可能で「1台分のスペースで月6万円の収入を得る場所もある」(軒先の西浦明子社長)と言う。