マイナス金利で嫌な予感的中

 しかし、やはり世間は厳しい。1月29日、日銀がマイナス金利の導入を決定。金利が急低下して利回りが確保できなくなり、主に公社債などで運用する低リスク投信のMMF(マネー・マネージメント・ファンド)などが募集停止となった。

 実はこの時、記者は嫌な予感がしていた。「JP投信が発売する新商品のラインナップの中に、日米の国債に投資する投信があったよな…」。予感は的中。2月15日、一部投信の発売中止が発表されたのだ。

 捲土重来のタイミングでまさかの逆風に、ますますくんも自らの運命を呪ったかも知れない。しかし、マイナス金利導入で預貯金の金利や低リスクの運用商品がほぼ消滅し、個人マネーは安定した運用先を求めてさまよっている。郵便局オリジナル投信が目指す「低リスクで分かりやすい運用」に対する個人投資家の期待は高まっているとの見方もできそうだ。

 リーマンショック時の痛手から郵便局関係者の間でトラウマになっているとも言われる投信販売。再出発が成功するためには、「逆風の時期に耐えてどれだけ地道に続けられるか」という点が重要になると思う。

 郵便局は全国に2万4000局あり、メガバンクや大手証券会社を遥かに上回るネットワークを持つ。投信の取り扱い局をさらに増やし、販売後にきめ細やかなケアを続けて顧客との信頼関係を築ければ、「貯蓄から投資へ」の流れを本格的に後押しするきっかけにもなる。ますますくんの戦いはこれからだ。

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