MSは若手が役員に「IT」を教える

 ユニークな取り組みの一つ目が大規模部門1位の日本マイクロソフトの取り組み「リバースメンタリングプログラム」だ。2015年から始めたもので、通常のメンター制度とは逆に、入社2年目前後の若手社員が役員のメンターになって教えるというものである。

日本マイクロソフトでは役員1人に2人ほどの若手社員がメンターにつく(写真:北山 宏一)

 役員はSNSの使いこなし方や若手の価値観などを学び、新鮮なものの見方を身に付けることに役立てている。ここだけ見ると役員向けに見えるが、この取り組みが若手社員の働きがい向上につながっている。プログラムに参加する若手社員は「役員に直訴して社外活動の承認を得られた」「今後異動して働きたい教育事業部門の状況が分かった」など、自分なりのやりがいを見出す場としても活用できているからだ。

 このプログラムは、若手社員が自分でメンターをしたい役員を選ぶところから始まる。若手社員と役員は月1回程度会議室などで数時間話し合う。会社近くのレストランで食事しながらというケースもある。もともとはオーストリアのマイクロソフトで始まり、若手社員および役員の両方から評判が高かったことから日本でも取り入れた。役員の度量にもよるが、お金もそうかからず効果が見込める、検討しやすい取り組みだろう。

 小規模部門で5位に入ったgCストーリーは昼時になると、オフィスに列ができる。社内で配られる「給食」を受け取るためだ。おばんざい2種や大豆にこだわったお味噌汁、玄米や発芽玄米など3種類から選べるご飯など、社員の健康面に気を使ったメニューになっている。健康面だけでなく、列に並んでいるときや食べるときなど、自然に社員同士が会話するようになるコミュニケーション促進効果を狙っている。

gCストーリーでは週3回、オフィスで給食が配られる(写真:陶山 勉)

 ただ、給食を自社で用意するところまではなかなかマネできない。gCストーリーは80人ほどの会社で屋外広告の施工管理を手掛ける企業ながら、自然食を調理して届ける子会社を持っていたため実現できた。