なぜ同社はこんな研修を考え出したのか。

 「製造業の環境は常に変化しているため、技術者に求められる技術分野も目まぐるしく変わっている。どんなに高いスキルを持つ技術者でも、その分野が市場で求められていなければ職を失う可能性だってある。そんな現実を就活中の学生たちに知ってほしかった」(ゲームを考案したメイテック入社研修サポートセンターの渡辺真司センター長)。

"自分の市場価値"を考える

 10年前は優良企業と言われた大企業でも、いつ大規模リストラを実施するか分からない時代。職を失う可能性があるのは、技術者に限った話ではなく働き手の誰にでも言えることだ。

 筆者自身に置き換えてみても、雑誌の記者に求められるスキルはここ数年で大きく変化しているのを感じる。デジタル媒体が急速に増え、紙だけでは生き残れなくなった。これからは出版業界でもグローバル化が進み、外国語で取材したり書いたりするスキルも求められるようになるだろう。環境対応力が記者にも求められているのだ。

 「自分が今、社外に放り出されたら生き残れるのか」。そんな自分の市場価値を常に意識しながら、自分のキャリアを設計していく必要があると感じた。