経営計画は社外とのコミュニケーションでもある

 計画は社内に向けたものであると同時に、投資家を含む社外の利害関係者に向けられたものでもある。IHIに限った話ではないが、心血を注いで練り上げた計画なのであれば、なおさら聞く耳を持ってもらい、しっかりと理解してもらわねばならない。

 であれば、「選択と集中」だけではなく、増収プランまでを一度に出したほうが説得力が増しただろう。二度の業績下方修正の後、という発表時期を考えればなおさらだ。あるいは春にまとめて発表する手もあったのではないか。

 昨年末に開かれた懇親会の席でIHI幹部にそうした意見をぶつけてみると、「確かに発表のタイミング、やり方については社内で議論があった」と複雑な表情を浮かべつつ、「中期計画自体は現実的な数字を積み上げたもので達成に自信を持っている」と説明された。

 ともかくも収益改善に向けた改革に取り組む決意をIHIは示した。選択と集中に加え、プロジェクトの円滑な遂行を可能にする体制強化も含め、あとは着実に実行する段階だ。結果さえ残せば市場関係者の見る目も変わる。決意が本物かどうか、結果が判明するのにそれほど時間はかからない。

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