国道8号で立ち往生した車両と救援活動中の陸上自衛隊員。(写真提供・福井県)

 2018年2月6日から福井県嶺北地方は、大変な大雪に見舞われた。
 まだほんの2カ月前のことだが、記憶が薄くなっている人も多いと思う。しかし、大きな災害はきちんと検証をしておかなくてはいけないという思いで取材を続けている。

 国道8号ではおよそ10kmにわたり約1500台ものトラックなどが雪の中で立ち往生している……。

 いち早く現地入りしなくては!

 1997年1月のナホトカ号の福井県への重油流出事故、2004年7月に足羽川の堤防が決壊した福井豪雨など、福井県の災害には何度か足を運んでいる。
 福井県に限ったことではないが、災害現場からは多くの教訓が得られるからだ。

「県」の北半分が孤立する事態に

 では、どうすればすぐに福井入りできるのか?
 JR北陸本線は雪のため運行休止。北陸自動車道も国道も雪で通行止め。もちろん国道を走ることは不可能だ。
 東京から福井県入りするには、雪中を徒歩で行くしかなかった。

 東京から福井へ行くJRのルートは大きく2つある。
 北陸新幹線の終着駅、金沢で在来線に乗り換えて福井へ行くルートが1つ。あの大雪でも北陸新幹線は止まることがなく雪害対策の見事さを立証したが、金沢から先はまだ新幹線は開通していない。金沢から福井への76.7kmは在来線を利用するが、全列車が雪で止まったままだ。
 もう1つのルートは、JR東海道新幹線「ひかり」で米原駅へ。在来線の北陸本線に乗り換えて福井入りするルートだ。
 私はいつもこちらを利用しているが、米原から福井への99.9kmも雪で阻まれている。

 豪雪災害では、辺境の集落が孤立することが多いが、今回の大雪ではJRも高速道路も国道も止まったため、嶺北と呼ぶ福井「県」の北半分がまるまる雪で「孤立」するという未曽有の事態に陥った。大雪という自然災害の大きさを実感した。