競泳背泳ぎ100㍍で銅メダルをとった傅園慧は新世代の中国選手として注目された(写真:ロイター/アフロ)

 なんのかんの言っても、やはり五輪は面白かった。日本にとっては獲得メダル数が史上最多を記録し、次の東京五輪に弾みをつけるかっこうとなった。東京五輪については、エンブレムのトラブルやザハ・ハディットが設計した新国立競技場のデザイン変更などいろいろミソがつき、そんなに期待する気分ではなかったが、やはり日本選手が地球の裏側の国でこんなに活躍していると4年後が楽しみになるものである。

 リオ五輪はプールが緑になったり、マラソンコースに反政府抗議者が侵入してビラをまいたり、ゴルフコースにワニやカピバラが侵入したり、ナイジェリアの国歌を流すときにニジェールの国歌が流されたり、と五輪運営でこんなことがあるんだ、許されるんだと唖然とするようなアクシデントもあったが、それでも世界のトップアスリートたちがしのぎを削るのを見るのはワクワクするし、なにより日本人選手が思いのほか活躍したのがうれしかった。

 ところで、リオ五輪で中国選手が思いのほか活躍しなかった、と感じたのは私だけではないようだ。中国国内外のメディアで、なぜ中国選手が急に金メダルを取れなくなったか、というテーマの記事が散見された。

金メダルは北京大会から半減

 北京五輪で金51個、メダル総数100個を記録した中国はリオ五輪では金26個、メダル総数70個に激減。ロンドン五輪では中国は金38個で総数88個。アテネ五輪も北京五輪もロンドン五輪もメダル総数は中国は米国についで2位であり、北京五輪に至っては金メダルの数では米国を抜いていた。だがリオ五輪ではメダルの数でいえば米、英に次ぐ3位となった。

 いずれの大会でも日本の金12個、メダル総数41個(リオ五輪)に比べると十分多いのだが、中国人たちにしてみれば、金の数が全盛期の半分になった、英国に後塵を拝している、どういうわけだ!?というところだろう。リオ五輪前、中国は金メダル最高36個も期待できる、との予想もでていたが、それより10個も少ない。特に体操。ロンドン五輪で体操はメダル12個中5個が金。北京五輪ではメダル18個のうち11個が金だった。それがリオでは銅が2個にとどまった。

 多くの中国人は選手の実力のせいではなく、選手のメンタルが原因だと思っている。つまりかつてほどハングリー精神、ガッツがなかった。

 では、なぜ選手たちにガッツがなくなったのか。