安倍総理の行動は「一歩、先んじた」ものなのか、「朝貢外交」なのか(写真:AP/アフロ )

 2月11日の朝、韓国メディアのトップニュースは10日に行われた日米首脳会談一色に染まった。記事ランキングでも日米首脳会談の記事が上位に並んだ。

 韓国の公営放送KBSは次のように報じた。
 「トランプ大統領は安倍総理を2度の晩餐と5時間に及ぶゴルフに招待するなど、異例のレベルで歓迎した」

 「両国首脳は安保、貿易など両国の懸案について意見を交わし、北核廃棄に向けた共助を強化することにした。両国の貿易と投資について幅広く協議する対話窓口を新設する」

 「トランプ大統領は首脳会談後の記者会見で『美国(編集注:米国を指す)と日本は双方の経済に利益を与える自由で公正で相互的な貿易関係を築くことにした』と発言した。米国は貿易を、日本は安保を得たという分析もある」

 ほとんどの韓国メディアはトランプ大統領を「予測不可能な大統領」と見て、北朝鮮の核問題や韓米同盟、貿易がこれからどうなるのか、不安要素が多いと評価してきた。トランプ大統領はかつて、対米貿易黒字、防衛費(米軍駐留経費)分担などについて日本を批判。同様の理由で韓国を批判したこともある。このため韓国としては、日米首脳会談でどのような話し合いがされたのか、注目せずにはいられない状況だった。

日本の軍事力強化を懸念

 2月13日付中央日報は、日米首脳会談を以下のように分析した。
 「両首脳は親密な関係を築いた。トランプ政権が美日蜜月関係を作る土台になると評価できる。トランプ大統領は、大統領選挙期間中、日本は安保で無賃乗車していると批判していた。この態度を180度変え、日本を防衛する美国の公約は揺るがないと発言した」

 「美日の結束が韓半島(編集注:朝鮮半島を指す)に与える影響は複合的だ。北核をけん制する点では安堵感を与える。韓国と日本はアジア太平洋地域で美国の軍事的優位を守り、中国の膨張を防ぐ共通の役割を果たしているため、トランプ大統領が安保において、日本と同様に韓国も重視する可能性がある。核の傘の提供と防衛費負担に関して、韓国と日本に同じ基準を適用するはずだ」