プロフェッショナル

 そして、私の眼は、その世間とは真逆だ。

 不倫騒動で、自分は傷ついたと暴れるだけ暴れ、やがて、「制限がある」と言葉を選びつつも、無理からにも「勝利した」と宣言して次の人生に歩む女性。

 不倫騒動で、まずは夫が寛大な対応を世間にし、やがて、「夫なしで生きていけない」妻として頭を垂れて、世間を煩わせることなく元に戻る女性。

 私は前者に拍手を送りたい衝動があり、後者にはやるせない忍びない痛ましい感情のほうが残る。

 この両極の結末の結論から言うと、世間は、大騒ぎする女が嫌いのようだ。

 ところが、世間は、この大騒ぎを楽しんで消費もしてきた。

 いったいいくつの番組がこの騒ぎで潤ってきただろう。この私もまたその端くれにいる。

 そして、騒ぎを瞬時に収める技量に、世間は、拍手を送る。

 ところが、その騒ぎは、その後を楽しませてもらえる機会を得られなかった、ということで、なにか、してやられた感も残る。立派だけど、つまんねーの、というところか。

 そして、どちらがその職業として正しいか、という判定になると、別の基準が生まれる。

 まるで選挙に当選したかのような勝利宣言をしてみせる笑顔の女優と、まるで重大事件の犯人と化すかのように身体を丸めボロボロになった女優と、どちらに、その未来が輝くだろう。

 世間を騒がす是非と、職業人としての未来と、天秤にかければ、騒がせても生きたほうがプロと言える。真逆の女性たちの今後を見届けたい。私の感性が正しいか危機か、という答えもそこにあろうから。

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