
お尋ね
もうフランスと日本の問題にすら発展しかねないカルロス・ゴーン氏の横領疑惑事件。どこに注目しますか?
(40代男性)

遙から
お金、こと横領にまつわる事件には、不思議な共通点がある。
疑惑報道の渦中にいるカルロス・ゴーン氏のそれと、最近バラエティ番組を賑わせた、関西の建設会社の経理事務女性の10年以上にわたる横領事件とに、似たものを感じるのだ。
ゴーン氏の疑惑は100億円近い金額に絡むものであり、事務女性の横領額は3億円以上、と報じられていた。
額にどえらい違いはあるが、似ているのはその使い道だ。
まず、ゴーン氏も事務女性も、会社のお金を自らの飲食に使っていたと報道されている。
飲食に会社のカネ。これはさほど驚かない。
海外旅行費に使うし、とにかくお金を使うときはほぼ会社から出させる。これも別段驚かない。
額も規模も違うが、ゴーン氏の金融投資と事務女性の土地購入。これも、さもありなん、と感じる。お金が好きな人は買うだけ買って、使うだけ使って、さらに増やしたい。だから投資するし、土地も買う。
この二人の決定的な共通点は、「ベルサイユ宮殿での結婚式」と、「ミッキーマウスの意匠をこれでもかとあしらった家(通称ミッキーハウス)」だ。
ここにきて、二人の中身は「一緒だ」と確信した。
お金がありすぎると、もう、「何のために使っていいかワケがわからなくなる症候群」というか。