そんな中、私が深く感動した言葉があった。

 「私に何かできることはない?」

 これだ。病気の人にはこの言葉が、私の経験ではトップクラスに好意が届く。

 大前提として、自分は何も事情を知らない。そんな私にできることはないか?と聞いているのだ。この謙虚さと、自分の立ち位置の理解度の高さ。

 ある友人は、メールで「体調が悪い」と書くと、翌日、食事を届けてくれた。そんな類の有難い行為は、言葉を超えて"即、助ける"というところにその人の心意気がある。

 「鈍いハラスメント」は、何ひとつ知らないくせに、好意で「〇〇すればいい」と身内のような距離感で相手に助言する。されたほうは、「お前、私のいったい何を理解しているというのか」と腹が立つ。

 弱っている人に言葉を届けたいなら、「私に何かできることはない?」をお勧めする。

 その人の事情をよく知る関係なら、言葉を超えて、即、"心"を届ける具体的な行為も、心強く感じてもらえるだろう。

聞くだけでいいです

 注意点はひとつ。実際に何もする気がないなら、上記の言葉は言ってはいけません。

 最後にもうひとつだけ。ご相談の30代男性さん、とにかく彼女の相談をひたすらじっくり聞いてあげてください。聞くだけでいいです。助言は一切不要です。

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