彼らがなぜそこまで元気なのか、その理由の一端をすぐ知ることができた。
キャベツもいい
施設の方々とランチを共にした。
見るなり、「これは無理だ」と感じた。私には量が多すぎるのだった。
ランチから豚カツだ。横にはキャベツの千切りなどが添えてあり、トマト、パセリ、レモンなど。そしておでん。ごぼうの天ぷらやこんにゃくやにんじんなど。そして長芋をすりおろしたとろろ。味噌汁にはしっかりわかめと揚げが入っている。ご飯は歯の状態で柔らかさを選べるようになっていた。
「残したらすみません」と言いつつ食べてみる。
・・・おいしい・・・。
調理場には15名ほどのスタッフがいて、懐かしい学食の厨房のような雰囲気だ。
栄養管理には私の母校である武庫川女子大の家政学部が関わっていた。
「このメニューでも一日1500キロカロリー以内に収めています」と担当者。
「昼でこの御馳走なら、夜はいったいどうなるのですか?」
「夜はまだもうちょっと豪華になります」
・・・これ以上豪華に・・・。
豚カツはベストのサイズだ。これ以上大きくても小さくてもダメ。衣は分厚くも薄くもなくちょうど。肉は柔らかい。
感動したのがキャベツの千切りだ。店で切り置きしてあるキャベツはパサパサで、家で千切りしたら分厚くてモサモサする。野菜切り機で千切りするとベチャッとなる。
この、シャキッとして薄く、長さもちょうど口に入るサイズ、というのは、ベストだ。