小池知事は今、情報公開と、四方八方からやってくる各分野の権力者たちと対峙している真っ最中だ。我々は冷静にこの光景をながめよう。バッハ会長との会食の円卓では、総理、会長、そして間に二人を挟んで小池氏が並んだ。「同じテーブルにしたよ、でも、会長とは喋れない席にしましたから」といった作為があるように私には映る。もちろん、そんな作為はないかもしれない。私のねじれた根性がそう見えさせるのかもしれない。しかし、「そのパーティでは小池氏はバッハ氏に喋りかけようとするも失敗」といったニュースコメントを見ると、彼女の周りはなんと敵だらけか、と、ため息が出るのだ。
見逃せない
これが日本史上初(遙的には)の女性リーダーの現実だ。この状況を彼女はどう打破していくのだろうか。
もちろん、彼女は完全無欠だとか、何があっても批判すべきではないとか、そんな贔屓の引き倒しのようなことを言いたいわけではない。批判すべきことは批判し、喝采に値すべきことは喝采すればいい。
とにもかくにも、しっかり見ておいた方がいい。女性リーダーを目指すなら、小池氏から目を離さないことだ。
『私はこうしてストーカーに殺されずにすんだ』
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