そんなことを夢想しながら選挙結果を眺めていると、議会で追及を受けたり、各種スキャンダルが取り沙汰されたりした立候補者たちの結果が次々と伝えられた。

モヤモヤの先に

 いわゆる「不倫」関連では、「夫の不倫」は落選で、「本人の疑惑」は当選だったり、なんだかモヤモヤする点も多いのだが、じーっと眺めていて、当否の境目は「この女、生意気だ」と世間が感じるかどうか、なのではと思った。

 もちろん、いろいろな要素が絡んでの結果だと承知しているが、眺めれば眺めるほど、そんな気がして、またモヤモヤしている。

 そういう意味では、小池百合子氏の失速もその線に沿っていると感じる。

 小池氏への好き嫌いはメディアでもはっきりしていた。男性ジャーナリストたちは私が共演したその多くから、小池氏への嫌悪、苦手意識しか聞かなかった。

 彼女はだが、知事になった時から常時、敵対感情を隠さない都議たちに対しても、笑顔で低姿勢だった。自民党総裁に立候補したり、知事選に推薦がなくても立候補したり、行動のみを見れば、"生意気"だろう。しかし、姿勢は常時笑顔、無礼な態度がメディアに映された記憶は私にはない。

 ここが、長年、男性組織内で這い上がってきた女性の真骨頂だ。小池氏は決して、相手を愚弄するような言葉は吐かなかった。民進党の前原氏と合流するまでは…。

 危機に瀕した民進党党首との会談と合意後の小池氏の言葉は、それまでと様子が違った。

 後に、「排除、という言葉は、記者の質問にその言葉があり、それを引き受けて言ったのであり、自分から言った言葉ではない」という党首討論の小池氏の弁解を聞いた。

 自主的に排除を使ったのではなく、言わされたのだ。OK。そうだとしよう。