わからないのが当たり前

 成功したけりゃ空を見上げればいい。上昇志向に水を差すつもりはない。

 ただ、政財界共に、足元に興味がない、あるいは足元を知らない人たちがこの国の勝ち組として、この国の牽引車になっていることに、やはり希望は見いだせないのだ。

 総裁選で、石破茂氏が負けを覚悟で挑んだ姿勢に私は拍手を送った。もちろん、どれほど善戦しても勝者にはなれなかった。ここから学ぶのは、まっこう勝負、正義感ありきの改革理念、では負ける、ということなのかもしれない。

 だが、女性活躍について質問された選挙時の石破氏の言葉が忘れられない。
 「虚心坦懐、女性たちの意見をまずしっかり聞くことから始まる」(※私の記憶の中での言葉です)

 こういう男性こそ、私は女性活躍大臣にふさわしいと思う。わからないから聞くんだ。なぜ女性は政治家になろうとしないのか、なぜ子供を産もうとしないのか、わからないんだ。

 それでいいのだ、と思う。

 女性だから女性活躍、男女共同参画、という発想でいる限り、政治の世界は、マスコミでいう、「女性だから料理番組担当」という時代のまま止まっていると言っていい。

 人事の前に、まず“女性”だから担当できる配置なのだとすれば、それは“大臣”といえども、企業における、“お茶くみ”と変わらないのである。