水圧の低さ、水量の少なさ、水は勝手に流れるがフタは手動という中途半端な自動具合、そしてわかりにくく見づらいスイッチ、どうしても紙が切れないトイレホルダー、などなど。

 不満は大小あるのだが、まずは最新型から案内してもらった。

確かにすごいのですけれども…

 説明担当者は、おもてなし感をたたえた口調で商品を解説した。

 「このデザインと、大胆なフタの動き。これは男性に人気がございます…」

 ですから、と、私は話を止めた。

 「私はお洒落なトイレを選びに来たのではありません。フタの開閉に感動を求めに来たわけでもありません。私が今、抱えているストレスを軽減できるものを最新型に期待したのです。何が気に入らないのかもうお伝えしたわけですから、この商品のデザインの解説ではなく、この私にどんなお勧めの点があるのかを教えてくださいませんか?」

 女性は続けた。

 「こちらのタイプは、便座がとてもお掃除しやすくなっておりまして…」

 私も続けた。

 「私はお掃除に困りお掃除しやすいものを求めにきたわけではないのです。水圧、水量に関する解説はないのですか」

 「こちらは除菌作用がございまして…」

 「私は、それを求めてございません」

 「常に便座を温めるのではなく、フタが開くなり暖かくなる技術を…」

 「私は、そんなことを求めていません。作動スイッチパネルは? わかりやすいものですか」

 「スイッチは選べません。この最新型にはこのスイッチです」