この日の番組は生放送だった。

 私は石破氏に質問するのを楽しみにしてきたので、まず不倫芸人さんの話題の時に挑んでみた。

 「もし、浮気がばれたら、悪あがきするタイプですか、正直に認めるタイプですか」と問うと、「僕は正直に言う」との答え。

 「それで社会的地位も家庭も失うリスクを犯しても?」と重ねると、「だって、嘘をついてもバレる。嘘はやがてバレる」と言った。

 現政権の支持率低下の一要因でもある加計学園をイメージした質問もしてみた。

 「もし、友達に過大な手助けをしてそれが明るみに出たとして、正直に言いますか、あるいは守りに入りますか」

 「どちらでもない。そもそも、僕は友達に手助けはしない。それは絶対しない」

 いつもながらの、破綻のない丁寧な答えだった。

3秒の目力

 空気が変わったのは、国際問題について聞いた時だ。

 北朝鮮の脅威に関して「迎撃し、PAC3、イージス・アショアと、さも守れるように言っているが絶対守れるのか。練習もしていないのに」と問うた。

 「ハワイで練習している。99%守れる。破片など落ちる可能性がある。堅牢な建物の中に入るなど身を守ってほしい」

 「迎撃、できますよ。安全保障屋を自称している。99%ね」という石破氏は、言いきった後、黙る私の目を3秒、見つめたまま、いや、睨みつけたまま、次のコーナーへと話題が流れた。

 その時の、私への目力を私は生涯忘れないだろう。彼は瞬きもしなかった。

 フツーの印象はもはや消え失せ、「かかってこい」という迫力めいたビームが両目から私の両目へとビビビビと走ったのが画面に映らないことが残念だ。