これが、素直で正直で従順な性格なら、男性たちの評価はどうだっただろう。そしてそういう女性にリーダーになれる資質があると言えるだろうか。

 結論から入るが、出世する女とは、すべからく、男性たちの言う“嫌な女”だ。

 だって、男性たちの順守するルールに従わないし、怒らせることばかり勝手にするし、都合のいい言い逃れができるほど弁が立つし、小憎らしいだろうし、自己主張が強い分、我儘な女に映るだろう。

 女の私から言わせていただければ、男性から“担ぎ上げられる”女性なら、好かれる女性でなくてはならない。が、それはオトコたちにとって利用価値がある女性であり、本人の力量を保証するものではない。

「思ったより背が高いのね」

 担ぎ上げられた候補者をどう評価するか。担ぎ上げた組織の見る目を信用しようという人には、候補者の実力は関係ない。大事なのはその組織の決定だから。他方で、担ぎ上げた組織を信用しない人も、候補者の実力は関係ない。そしてその他の人には、実力を評価するだけの情報がなかなか入ってこない。だから増田氏評で最も多く私がメディアで聞いてきた声はこれだ。

 「思ったより背が高いのね」

 現実はそんなものだ。

 それに比べると、男社会で百戦錬磨。男性に嫌われても自分のやりたいことはやる。もはや好かれなくてけっこうと覚悟を決めた女はさぞ強かろうと思う。

 担ぎ上げたい人に担ぎ上げられる素直な男性と、敵ばかり作ってきてそれを一顧だにしないしたたかな女性なら、勝負はついている。素直 VS したたか、なら、したたか、が勝つ。

 これほど圧倒的にメディア関係の男性たちから嫌われて、勝ったのだ。好感度や知名度が高いから勝ったというより、嫌われることを怖れない戦いっぷりに興味をそそられた人も少なくなかったのではないだろうか。圧倒的勝利は、それほどまでに彼女に好感度があったから、とは、私がリサーチする限り、思えない。