杉田氏と面識はないが、過去の発言を見ていると女性に対して厳しい人のようだ。レイプ被害者や出産後職場復帰できない女性に対し、冷たい。だが、女を攻撃する女は男に媚びているものだ。

 杉田氏の発言は保守層の男性の一部の本音を代弁しているものだろうし、そこからの支援を期待しているように私には見える。保守系の一部の男性たちでもさすがに言えない、女性たちが怒り狂うのが予測される言葉を、代わりに主張してくれる女性。それが彼女が選んだ立ち位置なのではないか。

 作戦としてはアリかもしれないが、性的マイノリティや社会的弱者になった女性を攻撃するところがどうにも共感できない。喧嘩を売るなら権力者に売ったほうがカッコいいんじゃないか。すでに社会から踏みにじられ、そこから立ち上がろうとしている社会的弱者たちをわざわざ叩きにいくのは、弱いモン踏みつけて男に媚びてるみたいに見えて、とてもカッコ悪い。

どっちに転んでも減点

 さて、杉田氏には「子供産まないなら生産性なし!」と否定される一方で、「女性医師は子供産むから」という理由で点数操作が露呈したのが東京医科大だ。

 知ったときには「これだ、これこれ」と思った。これが女性たちを出口なしの減点ロジックに押し込むことになっていると、皆さまはお気づきだろうか。

 医療現場の深刻な声として、女性医師の離職率の高さが指摘され、それがこの大学の背中を押したのだろうというのは理解できるし想像もできる。知り合いの医学部教授からは「女性医師は男性医師と結婚して仕事辞めるから、本当は女は一人も入ってほしくない。一人の医師を育てるのにいったいどれくらいの税金を使っていると思っているのか。自覚がない。無責任だ」という話を直に聞いたこともある。

 わかった。じゃあ、女性医師が仕事を辞めずに男性医師同様の労働をしたとしよう。