寝るときには身体を締め付けないほうがいいと聞いたので、私はパジャマだけで下着をまったくつけずに寝てみた。下着をつけないと解放感があり「なんだ! 下着はつけるものという思い込みにとらわれていた」とこれまでの人生を損した気分だった。が、寝て数時間後にトイレに行きたくて目が覚めた。どうやら下半身が冷えたのだった。整骨医は「寝る時は腹巻をしなさい」という。

 パンティ一枚の保温力というもののすごさを経験した。
 パンティの力はあなどれない。

 よい睡眠のために寝る前には軽く胃にモノを入れるようにと指導されていたから、毎晩、フルーツやヨーグルトやはちみつを食べてから就寝していた。だが、ある日、夕食が遅れ、肉料理だったことから「今日はお腹いっぱいだから寝る前の軽い食べ物はいいか」とそのまま寝ることにした。

 すると、朝5時ころにお腹が空いて目が覚めてしまった。
 まったく身体は正直だ。
 毎晩毎晩、就寝前にやっている食生活を、気まぐれで変更したら途端に目が覚めてしまうのだから。

失敗から学ばないとどうなるか

 これらの指導を受け、実験めいた挑戦を日々繰り返していくと、失敗から学ぶことが多い。その、結果、どうやらこれが私には合うようだ、という事例が増え、徐々に「絶対健康を手に入れる」に近づいていることに気づく。

 私には羨ましくしか見えなかった40代の一見健康そうに見える女性たちの3時間にも及ぶリサーチは、今はまだ「便秘でも、ま、いっか」「夜中起きちゃうけど、ま、いっか」で過ごせるものの、その蓄積が将来の健康寿命を左右するのだ、というところまでは発想がいかないらしい。

 私の姉は腰椎狭窄症になり、生活のクオリティが一気に落ちた。
 が、私は子供の頃から気づいていたのだ。その姉は靴が片方の底だけ斜めに削れていたことを。彼女はずっと健康のためにウォーキングをせっせと続け、結果、腰椎の間の軟骨が斜めにすり減った。昔見た、あの靴底のように。