松居さんの今回の戦いの勝利がどこにあるのかは私には見えない。だが、彼女には見えているはずだ。予想するなら、松居さんはこの戦い(目的は分からないが)に、勝つのではないかと思っている。

 彼女が、相手方から法的措置をとられることを予測していないとは考えられない。それもこれも想定内として戦っているのだろう。

捨て身の強さ

 戦いは、守るものが多いほうが弱い。守るものがない捨て身のほうが強い。

 その法則でいくと、今の松居さんには、素顔を見せ、自分の怨念に近い修羅の顔も見せ、およそもう守るものがない。負の感情を隠さず暴発させる姿を見て、私は「勝負に出たな」と感じた。メイクアップで笑顔を売るタレントという側面も捨てた。いい人キャラも捨てた。芸能活動も捨てた。今の彼女に何が怖いものがあろうか。

 対して、彼女が戦う向こう側には、今後の芸能活動も含め、守りたいもの、守らねばならないもの、守られてしかるべき人権も当然ある。

 かつて、私がストーカー被害に遭い、相手の男と戦った時、刑事においても民事においても苦労した。その理由を弁護士が語った言葉が忘れられない。

 「相手の男には、守るものが何もない。そういう相手には何も打つ手がない。もし家族がいるとか会社の立場があるとかなら、そっちに揺さぶりをかけることが出来る。何もない。これが一番強いんですよ」

 まさしく、今の松居一代さんには何もない。捨て身で戦うとはこのことだ。

 おそらく今後何らかの法的な処罰を受け入れざるを得ないこともあるかもしれない。だが、肉を切らせて骨を断つ、そういう戦法を、彼女は懐に抱えているのではないかと私は推察している。

 今後を予測したい。彼女は芸能界に帰ってくる。