私自身、駄洒落を連発して得意げになっている天気予報士のお天気コーナーが始まったら、チャンネルを変える。

 天気は知りたいが、それを超えるほどの嫌悪が、"男性が得意げになって言う駄洒落と、それを笑顔で迎える女性陣"という構図に湧き上がって仕方がないのだ。

キャーと言ってもらいたい症候群

 デーブさんのそれと違い、いわゆる駄洒落連発男性の精神性には、"女性を喜ばせたい""拍手をしてほしい"など、その対象が女性にあることが多いと思われる。

 居酒屋を見回して男性だけの宴席で駄洒落連発というのを見た覚えがないし、番組では駄洒落の後に女性の「今日は決まりましたねー」やら「今日はちょっと惜しいですねー」やらの反応が入る。

 駄洒落の発信者が欲してやまないのは「俺って女性を喜ばせられる」という快楽に過ぎないのではないか。番組の構成上、女性陣がそこに乗っかって喜んで見せるしかない構図の痛々しさに、予報を捨ててでも駄洒落を聞きたくない気持ちに私はなる。

 実際、女子会で女性から駄洒落が連発されることは私自身、経験がない。女性同士の会話で、駄洒落男を指して、ウザイ、という感想は普通にある。それでも仕事場で駄洒落を言われると無視しきれない現場の空気というものもある。駄洒落を言われたが最後、キャーと、ちょっと笑って付き合わざるを得ないのだ。

 素人の駄洒落とはつまり、女性にキャーと言ってもらいたい症候群といおうか。とにかく迷惑なのだ。

 私はさっそく、視聴率が取れない番組でいまだ駄洒落を連発している男性に心から忠告しようと思った。

 朝、その男性とメイク室で会った。単刀直入に言った。

 「おはようございます。番組見ました。駄洒落ダメです。女性は駄洒落嫌いです」と。

 男性は、一瞬憮然とした表情になり、私を疑う目で見て反論した。

 「そんなことを言われたのは、生まれて初めてだ」と。あきらかに憤慨している。

 意外だ、信じられない。君だけの感性ではないか? なぜなら今までひと言だってそんなことを注意されたことがないから。が、彼の言い分だった。

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